プリズム
もとはひとつだったのに
何を焦っているのか
違いが面白くてそれを知ることが楽しくて
これだけでどこまでも行けるねって言っていたのに
こんなにも離れているのがさびしくて
こんなにも届かないのがかなしくて
違っていることを楽しむためにここにきたんじゃないの
ばらばらになったかけらの
ひとつひとつが違う光を放つから美しいんじゃないの
どうしちゃったの
それぞれがほかの光を浴びてまた輝く
みずからの光は忘れられることなくいつも内側にある
あきらめることなく
光を
放てよ