別れ

今日 駅の改札を出るとき

小さな女の子を見つけた

荷物を両手におじいちゃんが1人

なんども振り返りながら手を振る

ほほえみながら改札に入っていく

お母さんのそばに立つ女の子は

その姿をじっと見つめていたが

いきなり泣き出した

そんなに大きくはないけど

長く続く声

お腹の底からの低い声

駅を出て歩き出し

だんだん遠くなる声を聞きながら

あたしも少し泣いた

一緒にいた時間がかけがえないと

別れが訪れて初めて気づく

永遠の別れではないと

あの子もわかっているだろうけど

それでも

でも