voiceと過ごす
昨年の野外劇に向けての毎日。
仕事をしながら本番に向けた稽古に参加するための自主稽古、大きな声が出せる時間が欲しくて、昼休みに仕事場近くの花壇が設けられた広場に通うことにした。
ふかし芋をかじったら、あとの45分間ほどは稽古の時間。
声を出して台詞を覚えたり、台詞と連動する細かい動きを決めるために歩いたり、高い秋の空を見上げてからだのいろんな部分を響かせて声を出してみたり。
そんなことがとても楽しかった。
昼休みが2時間あれば、毎日空きスペースを借りていろいろできたけど、限られた空間時間の中でするお稽古も幸せな時間だった。
普通に声と関係のない仕事をしながら、身体の響きを感じる毎日をおくることはできる、自分が望めば。
そして、それは特別なことじゃない。
こんな世界でも、からだはいつも一緒にいてくれる。
時に面倒に感じることがあっても、からだがあることで感じる喜びは大きく、かけがえのないものだ。
からだに響く声。骨ををふるわせる声。
声を放つことができる、おもしろさ。
声とともにいて、飽きない。
自然にうまれる言葉を次々と出してみる。
新しく暗唱する詩を探しにいこう。